経済学科
経済学の専門知識を修得し、現代社会の諸問題を分析
経済学科の特徴
1.経済や社会を幅広く重層的に学ぶ。
皆さんはどのような経済や社会に関心を持っていますか。経済学科では世界の経済、日本の経済、地域の経済?社会のいずれについても幅広く学ぶことができます。また、これらの経済や社会を広い視野で多様な視点から考える力を身につけるカリキュラムとなっています。
2.個性に応じた学び方で経済や社会の理解を段階的に深める。
皆さんの得意な分野、興味のあるテーマは何ですか。経済学科では、4年間のカリキュラムを通じて、経済や社会の理論?政策?歴史を段階的に修得していきます。特に2年次以降では4つの科目群から、それぞれの学生の興味や関心に応じて、分野やアプローチを選んで学習していきます。
3.創造的に経済的?社会的諸問題にかかわる力を養う。
皆さんは大学卒業後どんな社会人になりたいですか。経済学科では、いずれの分野?アプローチを選択したとしても、4年間の学習を通じて経済?社会の基礎?基本?応用知識を修得し、現代社会に適応しうる創造的で教養豊かな高度職業人を育てます。4年間を通じて身につけた力は、就職活動はもちろん卒業後も社会で発揮されることでしょう。
カリキュラムポリシー(教育課程の編成方針)
経済学科は、現代社会が当面する経済的?社会的諸問題に関わる理論?政策?歴史を体系的に学習する科目を配置しています。
1、2年次にミクロ経済学、マクロ経済学、経済原論等の専攻基礎科目を確実に修得します。また2年次から4科目群(A.金融?経済分析、B.財政?社会政策、C.グローバル経済、D.地域経済?社会)の専攻基本科目を幅広く学習します。3年次からは4科目群の内、1群を選択し、同群の専攻応用科目を学ぶことを通じて専門性を高めます。
そして、専門演習を通じて研究を深め、4年次の卒業論文の作成によってこれまでの学習の集大成を行います。
A. 金融?経済分析
経済政策、計量経済学等を通じて経済を分析する能力を学ぶとともに、金融論、国際金融論などを通じて金融の理論と政策を学びます。
B. 財政?社会政策
財政学、社会政策等を通じて政府の活動と理論を学びます。また労働経済論、環境資源経済学等を通じて、労働?環境問題等の理論と政策を学びます。
C. グローバル経済
国際貿易論、国際政治経済学などを通じてグローバル経済の理論と実際を学びます。また中国経済論、韓国経済論等を通じて各国経済の制度と現状を学びます。
D. 地域経済?社会
経済地理学や地域論を通じて地域と経済の関係を学ぶとともに、地域産業論?都市社会学などを通じて地域の経済や社会のあり方を学びます。
4年間のカリキュラム
経済学の基礎 |
A. |
B. |
C. |
D. |
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専攻基礎科目 4年間を通じた学習の基礎となる重要な科目です。 |
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【必修】 -------- ミクロ経済学I マクロ経済学I 経済原論I |
マクロ経済学II 国際経済学入門 |
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経済原論II 経済学史I 経済学史II 日本経済論 経済統計I 経済統計II 東アジア経済論 産業組織論I 日本経済史 西洋経済史 |
専攻基本科目 各科目群の中でも、基本的な内容を扱う科目です。4群の中から3群を選択し所定の単位数を取得します。 |
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金融論I 金融論II 経済政策I 経済政策II 計量経済学I |
財政学I 財政学II 社会政策I 社会政策II 公共経済学 |
国際マクロ経済学 国際貿易論 国際政治経済学I アジア経済史 開発経済学 |
経済地理学I 経済地理学II 地域論 社会調査論 社会学 |
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産業組織論II | 環境資源経済学 | 国際政治経済学II | 地域政策I | |||
専攻応用科目 各科目群の中でも、応用的な内容を扱う科目です。専攻基本科目で選択した3群の中から1群を選択し所定の単位数を取得します。 |
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証券論 リスクマネジメント論 計量経済学II 企業分析論I 企業分析論II 応用ミクロ経済学 金融システム論 保険論 応用計量経済分析 国際金融論 企業金融論 応用マクロ経済学 |
社会保障論 労働経済論 行政学 地方財政論 地方自治論 現代資本主義論 医療福祉経済論 地方行財政事情 公共マネジメント論 都市環境論 自治体法務論 都市計画論 |
国際関係論I 国際関係論II 中国経済論I 中国経済論II 開発途上国論 交通論 現代韓国社会論 経済統合論 多国籍企業論 国際協力論 流通論 韓国経済論 |
都市社会学 生活構造論 水産経済論I 水産経済論II 中小企業論 非営利組織論 内発的発展論 地域政策II 地域福祉論 農村社会学 地域問題論 まちづくり論 地域産業論 |
※専攻基礎科目、専攻基本科目、専攻応用科目を抜粋。なお、科目名等は変更となる可能性があります。
成長のプロセス
在学生の声
夢を叶えるために勉強しよう!
将来の夢の実現のために「儲け方を知りたい!」というちょっと不純な考えが大学選択時の理由であり、勉強に対するモチベーションになっています。
現在、所属するゼミで金融を学んでいます。地方銀行の研究や、特に「株式ゲーム」というシミュレーションを通して経済や企業の動向を分析します。「株」というとかなりリスクのあるイメージがありますが、日本企業の実態を客観的に見られることが醍醐味だと思います。このことは将来役に立つと思うので、勉強していて凄く面白いです。
(経済学科 K?Tさん)
経済学科で学んできたこと
私の所属する経済学科では、ミクロ経済やマクロ経済を始め、様々な授業で経済の仕組みや理論、歴史を学ぶことで、将来に生かせる幅広い知識を得ることができます。その中でも私は、経済地理学という授業に興味を持ち、経済地理学のゼミを選びました。ゼミではパソコンを使って地域分析をしたり、論文を読んだり、フィールドワークを行ったりしています。経済的な視点で地理を学ぶことは、私にとって新鮮でたくさんの発見があり、ゼミでの活動はとても楽しいです。
(経済学科 S?Cさん)
ディプロマポリシー(卒業認定?学位授与に関する方針)
下関市立大学経済学部では、現代社会に適応しうる創造的で教養豊かな高度職業人たるべく、基礎教育を通じて論理的思考力を修得し、語学教育を通じて語学力?国際コミュニケーション力を高め、教養教育を通じて幅広い教養を身につけ、所属する学科に応じて以下の専門能力を獲得し、所定の要件を満たした学生に所定の学位を授与します。
経済学科では、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済原論に関する基礎的知識をもとに、経済分析、金融、財政、社会政策、グローバル経済、地域経済?社会に関する理論?歴史?政策の基本的知識を幅広く獲得し、それらのなかから自らの専門分野の応用知識を深く修得し、専門演習等を通じて現代社会が当面する経済的?社会的諸問題を自ら分析し論理的に表現する力を身につけた学生に、学士(経済学)の学位を授与します。
卒業論文のテーマ一例
<2021年度>
?我が故郷を救うふるさと納税:最後の切り札返礼品
?オバマケアによる医療保障改革と現代社会における公的医療保障の不可欠性
?都市生活の「繋がり」から見る幸福感
?日本の低賃金競争について考える:非正規雇用、外国人労働者などから
?医療大麻導入を日本で導入した場合の考察
?売る側から考える悪質な転売防止策
?老後2,000万円問題からみる日本の現状と他国の金融教育の比較
?広島県北広島町における道の駅の活用
?社会的変化に伴うスーパーマーケットの運営方法の変化に関する一考察
?スウェーデンの福祉政策と移民政策
?女性の活躍を進めるには:男性の長時間労働とテレワークに焦点を当てて
?景気実態と景気実感の乖離についての一考察:政府統計の作成方法に着目して
<2020年度>
?オンラインショッピングにおける消費者行動
?森林を活用した産業サービスの観光資源化に関する分析
?人口減少下におけるたばこ税増税が日本経済に与えた影響
?大恐慌期と連邦準備政策
?ICTの活用がもたらす社会変化:第4次産業革命が技術継承、経済効果、労働環境に与える影響
?九州新幹線の事例にみる新幹線新駅設置に伴う駅周辺整備計画の比較研究
?英国のEU離脱による日本の国内外産業への影響について:自動車産業を中心に分析
?住みよさランキングと自治体の財政状況との関係性について
?介護離職者はなぜ減少しないのか:企業に求められる両立支援策とは
?都道府県別TFP成長率から考える日本の経済成長
?落語界の課題と将来性の検討:真打制度と収入格差問題を中心に
<2019年度>
?中国地方における民間金融機関の店舗立地分析
?ふるさと納税の現状から見る地方活性化に関する研究
?東京ディズニーリゾートが成長を続けられた理由:リピート率と消費を生み出すしくみ
?金融危機とバブル経済:経済政策はバブルを引き起こすのか
?埼玉県和光市の要介護認定率に影響を与える因子に関する一考察
?郊外型ショッピングセンター撤退の背景とディスカウントストアの動向:佐賀県上峰町を事例に
?地方と都市部のキャッシュレス化における普及格差
?タクシー業界と飲食店?料理店業界におけるユニバーサルデザインの発展に向けて
?新しい住宅セーフティーネットの可能性:母子世帯を中心に
?地方活性と東京への人口流出防止のまちづくり
<2018年度>
?唐戸地区におけるインバウンド拡大の可能性
?ドラゴンクエストを社会情勢から考察する:ポストモダンの視点から
?日本における近年の貯蓄率低下の要因:寿命変化率からみた分析
?地方の鉄道の現状からみる観光列車による地域活性化に関する分析
?働き方改革 :これからの日本の労働環境について
?奨学金制度の変遷:給付型奨学金制度創設への過程
?瀬戸大橋の開通による高松市の拠点性の変化
?ソーシャルゲームに課金するユーザーの行動原理について:行動経済学的観点からの一考察
?日本の子どもの貧困:貧困を巻き起こす環境とは
?ワーク?ライフ?バランスの実現:余暇時間の増加を目指して